低月齢の赤ちゃんは特に抵抗力が低い時期です。お口に入れて使う哺乳びんや乳首は、衛生面に十分気をつけましょう。
衛生管理は、洗浄→消毒・除菌→保管を一つの流れと考えてください。いずれを怠っても、脂肪分やタンパク質を含む母乳やミルク汚れにより、カビやベタつき、ザラつき等のトラブルが生じて不衛生になってしまいます。
哺乳びんや乳首、さく乳器の部品などは、使用後早めに洗剤を使ってしっかり洗浄した後に、消毒・除菌を行ってください。
※はじめてご使用になる前にも必ず洗浄した後、消毒・除菌をしてください。
■洗浄の手順
①使用後すぐにぬるま湯につける
②専用ブラシ等を使用し、「哺乳びん洗い」などの洗剤で洗う
③清浄な水で十分に洗い流す
※洗浄後に消毒・除菌を行ってください。
※乳首は飲み物の色を吸着したり、またミルクの脂肪やたんぱく質は時間が経過すると落ちにくいことがあります。授乳後の哺乳びん、乳首はご使用後すぐに洗浄してください。
哺乳びんの内側は、専用ブラシ等を軽く回すようにして、汚れが残りやすい底部分までしっかり洗いましょう。びんの外側や、ねじ山の部分もよく洗ってください。
哺乳びん用乳首ブラシ 対応表 |
母乳実感 プラスチック製 |
母乳実感 ガラス製 |
スリムタイプ プラスチック製 |
スリムタイプ ガラス製 |
---|---|---|---|---|
ナイロンブラシ | × | ○ | × | ○ |
母乳実感 スポンジブラシ |
○ | ○ | ○ | ○ |
乳首の先端を突き破ってしまうことがないよう、乳首の先端を指のはらで押さえ、乳首ブラシを乳首に差し込み、柄を持って回転させるように洗ってください。外側もしっかり洗いましょう。
また、吸い穴や通気孔(通気バルブ)がつまると、ミルクが出にくくなります。洗剤で洗う際に、指でやさしくもみ洗いしてください。
※一度付着したミルク汚れのべたつき、ザラつきは洗剤で洗っても落ちません。使用後はすぐにぬるま湯につける等して汚れの付着を防ぎましょう。
※乳首ブラシは2種類(母乳実感、スリムタイプ)あります。乳首タイプに合わせた専用の乳首ブラシをご使用ください。
※乳首ブラシの使い方を動画でご案内しています。
主な消毒・除菌方法は3種類。煮沸する方法、薬液につけおきする方法、水蒸気(スチーム)を利用する方法があります。
大きな鍋に水をたっぷり入れ、よく洗浄した乳首・哺乳びんなどを入れ、火にかけ沸とうさせます。消毒時間は沸とう後3~5分です。
お湯は100℃ですが、鍋肌はそれ以上の高温となっているため、プラスチック製品等が触れると変形することがあります。
※煮沸消毒中は、鍋のそばから離れないでください。
※過度の煮沸消毒は製品を痛めますので、おやめください。
※取り出し時は製品が高温になっているためご注意ください。
「哺乳びん消毒液ミルクポン」などの薬液は、主成分が微生物などに作用して消毒・除菌をします。
溶液に1時間以上つけておくだけで、しっかり消毒・除菌ができます。調乳直前にトングや消毒はさみなどで取り出し、溶液をよく振りきるだけで、すすぐ必要はありません(洗える除菌料ミルクポンWを除く)。
一度作った溶液は24時間使うことができ、専用の消毒ケースを使用すれば、液の計量も正確で簡単です。
「スチーム除菌・乾燥器 ポチット」などの専用の除菌器やケースを使用し、水を水蒸気(スチーム)に変え、その熱で除菌します。
スチーム除菌した哺乳びんなどは、除菌直後の状態を維持するものではありませんので、除菌後はなるべく早めにご使用ください。
※当社では、お客様により安全に商品を消毒・除菌していただくため、今後すべての商品について、電子レンジ除菌(電子レンジスチーム除菌)は不可とさせて頂き、煮沸消毒、薬液消毒・除菌、スチーム除菌をご案内させていただきます。詳しくはこちらをご覧ください。
何らかの原因で電子レンジの電磁波が集中してしまうと、その部分が異常に過熱され、ケース本体や哺乳びんやプラスチック製の部品などが溶けたり、燃えたりすることがあります。
正しくお使いいただくために、取扱説明書をよくお読みください。
煮沸消毒 | 薬液消毒・除菌 | スチーム除菌 | |
---|---|---|---|
長所 | 経済的で専用の器具がなくてもできる | ・消毒・除菌方法が簡単 ・溶液につけたまま保管できるので再汚染を防止できる |
専用の除菌器やケースで、除菌から乾燥、保管まで手間をかけず簡単にできる |
短所 | お湯を沸かす手間と時間がかかる | ステンレス・金属製品は錆びてしまう | ・専用の除菌器やケースが必要 ・電子レンジ除菌の場合、レンジで使えない材質の除菌はできない(金属、木製品など) |
注意点 | お湯は100℃ですが、鍋肌はそれ以上の高温のため、プラスチック製品などが触れると変形することがあります。 ※煮沸消毒中は、鍋のそばから離れないでください。 ※過度に煮沸消毒は製品を傷めますので、おやめください。 ※取り出し時は製品が高温になっているためご注意ください。 |
溶液の作り方や時間は、必ず指示通りにしてください。 ※乳首のゴムは、長時間水につけると、水分を吸収し、白っぽく変色する性質がありますが、そのままご使用頂きご心配はありません。 |
※加熱直後は製品が高温になっているため、ご注意ください。 ※専用の除菌器やケースの取扱説明書をよく読み、注意事項を守ってください。 |
※煮沸、薬液消毒・除菌、スチーム除菌以外の方法はおすすめしていません。
※UV殺菌消毒は製品を劣化させる為、おやめください。
病院・施設等でご使用の方へ:
母乳実感の蒸気滅菌(オートクレーブ)は乳首とびんのみ可能です。キャップとフードは蒸気滅菌に対応しておりません。
また、スリムタイプに関しては乳首とガラスびんのみ蒸気滅菌が可能です。
プラスチックびん、キャップとフードは蒸気滅菌に対応しておりません。
洗浄、消毒・除菌後は再汚染を防ぐため、直射日光を避け、水気を切って、それぞれの消毒・除菌方法に合わせ、清潔な場所で保管してください。使用していない時は、お子様の手の届かない場所で保管してください。
【煮沸消毒】 | 水気を切って、清潔な場所で保管してください。 |
---|---|
【薬液消毒・除菌】 | 調乳直前まで薬液の中での保管をおすすめします。 |
【スチーム除菌】 | 水気を切って、なるべくケースのフタを閉めた状態で保管してください。 |
※いずれの消毒・除菌方法も、消毒・除菌後の状態を持続するものではありません。消毒・除菌後は半日くらいを目安にご使用ください。半日を過ぎた場合は、再度消毒・除菌をしてください。
詳しい調乳方法は各粉ミルクメーカーの調乳方法に従ってください。
①調乳には一度沸とうをさせて、調乳適温(70℃以上)に調節したお湯を使用しましょう。
②乳首を取り付けたキャップをびんにセットし、軽く締め付けます。
フードをつけずに、ヤケドしないよう清潔なタオルや鍋つかみなどを使って哺乳びんを持ちます。ミルクを溶かす際は、中身がよく混ざるよう哺乳びんをゆっくりと横方向に回転させ、溶けたら、できあがり量まで残りのお湯を足してください。
※ミルクを溶かす際、縦に振ると高温のお湯により哺乳びんの内圧が高まり、モレや中身の噴き出し、ヤケドの恐れがあり大変危険です。
※フードをしたまま調乳すると、哺乳びんの内圧が高まり中身の漏れ、噴き出しや哺乳びんが割れたりする恐れがあり大変危険です。
③流水や、水を張った調理用ボウルなどの中に哺乳びんを入れ、授乳に適した人肌くらいの温度までゆっくりと冷ましてください。
※調温する際は、乳首に水道水をかけないように、哺乳びんのキャップや乳首より下に流水をあてるようにします。
※フードを持つと、フードだけ外れてしまう恐れがあるので、哺乳びんの上の方を持って冷ましてください。
④キャップがきちんと締まっているかを確認して、授乳します。
<注意点>
・電子レンジを利用して、哺乳びんで調乳用のお湯を作ること、また調乳したミルクを温めることは、お避けください。
・お子様のそばで調乳するのは、危険ですのでお避けください。
<ガラスびんをお使いの際の注意点>
・ヒビやキズ、特にネジ山の欠けがないかご確認ください。
・びんに急激な温度差が発生しないように、ご注意ください。
※母乳実感乳首は、キャップの上から乳首をセットしてください。
※スリムタイプ乳首は、キャップの下から乳首をセットしてください。
※シリコーンゴムの性質上、まれに吸い穴や通気バルブのカット面がくっついてしまうことがあります。くっついている場合は、指で優しくもみ洗いをしてからセットしてください。強く引っ張ると吸い穴や通気バルブが裂けて、モレの原因になります。
<乳首の吸い穴の形丸穴の場合>
調乳後、びんを斜めにするとミルクが飛び出します。しばらくそのままにして、ミルクがポタポタと落ちるようになってから確認してください。
<乳首の吸い穴がY字形の場合>
吸い穴が閉じているため、びんを傾けてもミルクは垂れてきません。十分に冷ました後、哺乳びんの表面温度で確認してください。
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